夫婦で共有名義の住宅ローンが残っている場合に離婚するとどうなる？
夫婦で共有名義の住宅ローンが残っている場合、離婚するとどうなるのでしょうか。
持ち家は財産分与の対象になりますが、住宅ローンが残っていると注意するべき点があります。
ぜひご一読ください。
□共有名義の住宅ローンがある場合の離婚はどうなる？
持ち家は財産分与の対象になります。
しかし、住宅ローンが残っていることもあります。
その場合に離婚するとなるとどうなるのでしょう。
まずは、物件の価格が住宅ローンの残債よりも高い場合です。
この状態のことをアンダーローンと言います。
つまり、物件の価値が住宅ローンの残りを上回っている状態です。
アンダーローンのケースでは、家を売却することにより、住宅ローンを完済できます。
それでも余った分は夫婦で分けると良いでしょう。
そのため、トラブルも発生しにくいです。
次に、住宅ローンの残高が物件価格よりも高いケースです。
このケースのことをオーバーローンと呼びます。
つまり、家を売ったとしても住宅ローンを返すことができません。
またこのケースでは、ローン残債が負債として取り扱われます。
そのため、離婚時の財産分与の対象外となるでしょう。
そのうえ、不足分は残債として払い続ける必要があります。
□家に住み続ける場合
続いては、住宅ローンの残っている家に夫婦どちらかが残って住み続ける場合についてご説明します。
住み続けたい場合は、それぞれが住宅ローンの支払いを続けるか、どちらかの名義に一本化するかの2つの方法があります。
それぞれが払い続けることは可能です。
しかし、ペアローンの場合は注意が必要です。
ペアローンではお互いが連帯保証人となっています。
そのため、どちらかの支払いが滞ってしまうと、連帯保証人に対して一括支払いを求められるリスクがあります。
もう1つの方法が名義を一本化する方法でした。
これをするためには、住宅ローンを完済している必要があります。
完済してない場合は、自己資金を用意したり親戚から借金をしたり、ローン借り換えを利用したりなどの方法が挙げられるでしょう。
ただ、金融機関から承認される必要があり、その際のチェックは厳しいものでしょう。
さらに、オーバーローンの場合は、より交渉の難易度が上がります。
□まとめ
この記事では、共有名義の住宅ローンが残っている場合の離婚について解説しました。
アンダーローンとオーバーローンを覚えておくと、良いでしょう。
共有名義の方はぜひ参考にしてみてください。
売却に関することで分からないことや気になることがありましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。
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