離婚で財産分与する不動産がオーバーローンだったら？妻が譲り受ける場合の財産分与について解説します

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離婚で財産分与する不動産がオーバーローンだったら？妻が譲り受ける場合の財産分与について解説します

2022.07.23 不動産ブログ

「オーバーローンってどのような状態なの」
「財産分与したい不動産がオーバーローンである場合はどうしたら良いのかな」
このようにお考えの方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、オーバーローンについてと、夫名義のオーバーローンの住宅を妻が譲り受ける場合の財産分与についてご紹介します。

□オーバーローンとは？

そもそも、オーバーローンとは何でしょうか。
オーバーローンとは、購入した住宅の資産価値よりも住宅ローンの残債が多い状態のことを指します。
例えば、マイホームの資産価値が3000万円であるのに対して、住宅ローンの残債が3500万円ある状態です。

このオーバーローンの逆が、アンダーローンです。
アンダーローンとは、購入した住宅の資産価値よりも住宅ローンの残債が少ない状態のことを指します。
例えば、マイホームの資産価値が2500万円であるのに対して、住宅ローンの残債が2000万円である状態です。

オーバーローンの場合、住宅を売却できたとしても、住宅ローンを完済することが厳しく、借入金だけが手元に残ってしまうというリスクがあります。

□夫名義の住宅を妻が譲り受ける場合の財産分与について

では、離婚で財産分与する不動産が、オーバーローンである場合はどうしたら良いのでしょうか。
ここでは、夫名義のオーバーローンの住宅を妻が譲り受ける場合の財産分与についてご紹介します。

夫名義の住宅だとしても、妻がそのまま住み続けたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
法律上は、元夫と賃貸借契約を締結し、賃貸借契約に基づき住み続けるか、養育費を減額するなどして無償で借りるか、という選択肢があります。

ただ、元夫が住宅ローンの支払いを滞らせてしまった場合は、任意に売却する場合を除いて、強制執行されてしまう可能性があります。

また、住宅ローン控除が使用できなくなることが多いでしょう。
そもそも住宅ローンは、自分がその家に住むことが条件に、低利、長期の返済が可能となっています。
夫名義の住宅ローンで夫が住んでいないとなると、その住宅ローンの契約とは異なることになります。
そのため、住宅ローン控除を使用できなくなってしまうでしょう。