空き家を放置していると固定資産税が6倍になる!?
「空き家の固定資産税について詳しく知りたい。」
「放置した空き家の税負担が重くなっており困っている。」
このような悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
実は税金の負担が増えたのではなく、もともと減税されていたものが通常通りに戻ったということなのです。
そこで今回は、空き家の固定資産税についてご紹介します。
□空き家の固定資産税
*固定資産税が6倍になる仕組み
固定資産税は、土地が200平方メートル以下かつ小さな住宅用の土地として認められる場合、減税されます。
金額は固定資産税評価額×6分の1です。
しかし、空き家の土地が小さな住宅用の土地として認められない場合は課税基準からの減額はありません。
そのため、税金が6倍になったというよりは、もともと優遇されていた税額が通常に戻った形となります。
建物が空き家になった途端に、税金が通常に戻る訳ではありません。
空き家が特定空家等に指定されると、税金が通常の額に戻されますが、 特定空家等として認定される前に勧告があります。
しかし、勧告を無視してそのままの状態で放置すると、特定空家等として認められ、税金の負担が重くなります。
固定資産税は、毎年1月1日に固定資産を所有する方に納税義務が生じるようになっています。
つまり、特定空家等として認定されても、翌年の1月1日までにその指定を解除できれば今まで通りの優遇された税額で済みます。
改善をして指定の解除を申請しても、すぐに解除されないためご注意ください。
改善されたかどうかの審査や確認で日数がかかるため、できるだけ早く対処していただいた方が良いです。
*特定空家等として指定される条件
特定空家等として指定されるには条件があります。
放置していると保安上の恐れがあったり、著しく衛生上の有害となる恐れがあったりする場合です。
また、適切な管理が行われず、著しく景観を損なっている場合や周辺の生活環境の保全のための障害となりうる場合です。
これらの条件を満たしていると、特定空家等をして指定されてしまいます。
しかしこの調査は抜き打ちではなく、事前の通知されるため対策ができます。
通知を無視して対策をせず、税金の負担が重くなるのは避けたいところです。
しっかりと対策をして負担が大きくならないようにご注意ください。
□まとめ
今回は、空き家の固定資産税についてご紹介しました。
固定資産税が増える際の仕組みについてご理解いただけたでしょうか。
空き家が特定空家等に指定されると、税金の負担が重くなってしまいます。
指定の勧告が通達されたらできるかぎり早めの対処がおすすめです。
不動産のことでお困りの方は、ぜひ当社にご相談ください。